信用関連データ=売り残、買い残ともに2週連続で増加、信用倍率は2.46倍に低下

国内市況

株式

2020/5/26 16:38

 5月22日申し込み現在の2市場信用取引残高は、売り残が前週比293億円増の8320億円、買い残は同210億円増の2兆442億円だった。売り残、買い残ともに2週連続で増加した。信用倍率は前週の2.52倍から2.46倍に低下した。

 この週(18-22日)の日経平均株価は22日終値が15日終値比350円高の2万388円だった。週初18日から20日にかけて上昇した。特に19日(299円高)は、新型コロナウイルスのワクチン開発期待を背景に18日の米国株式が上昇した流れを受け、上げ幅は一時520円を超えた。21日(42円安)、22日(164円安)と値を下げたが、前半の上昇が寄与し、週間ベースでは反発に転じた。

 26日の売買代金に占めるカラ売り(信用取引を含む)の割合を示すカラ売り比率は、37.5%(25日は39.2%)と2営業日連続で低下し、連日で40%を下回った。この日の日経平均株価は大幅続伸し、2万1271円(前日比529円高)引け。3月5日以来の2万1000円回復となった。政府は25日に緊急事態宣言の全面解除を決定、経済活動再開への期待が強まり、買い優勢で始まった。現地25日の米国市場はメモリアルデーで休場だったが、時間外取引(日本時間26日)での米株価指数先物の上昇も支えとなった。中国・上海総合指数や香港ハンセン指数の堅調推移もあって、大引け近くにかけて上げ幅拡大の流れとなった。好地合いを映し、カラ売り比率は低下しつつあるが、先行き戻りを試すようなら、さらに買い戻しが進み、同比率の一段の低下につながる可能性がある。

提供:モーニングスター社

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