日産自が急落、20年3月期の大幅な最終赤字を嫌気

株式

2020/5/29 10:50

 日産自動車<7201.T>が急落し、一時37.8円安の411.6円を付けている。28日引け後、20年3月期の連結決算を発表。最終損益が大幅な赤字となり、嫌気売りに押された。

 20年3月期決算は、売上高が9兆8788億6600万円(前期比14.6%)、営業損益は404億6900万円の赤字(前期は3182億2400万円の黒字)、最終損益は6712億1600万円の赤字(同3191億3800万円の黒字)だった。売上高は、グローバルでの自動車販売数は493万台(前期比10.6%減)にとどまった。為替変動、規制対応および商品性向上コスト、原材料価格の高騰などが重しとなった。また、将来の収益性改善に向けた構造改革実施のための構造改革費用や、将来の台数見通しに基づいた減損損失として合計で6030億円を計上したことから、最終損益は大幅な赤字となった。

 21年3月期業績予想は、新型コロナウイルス感染症が事業に与える影響が未確定なため、連結業績予想を合理的に算定するのが困難とし、非公表としている。

 午前10時45分時点の株価は、前日比32.3円安の417.1円。

提供:モーニングスター社

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