どうなる日本株―市場関係者に聞く(2)auカブコム証券・河合氏
2020/6/5 8:56
<auカブコム証券 チーフストラテジスト 河合達憲氏>
2万3000円突破は尚早、6月中旬ピークに調整か
WHO(世界保健機関)が緊急事態宣言を発動したのが1月30日。この時点の日経平均はほぼ2万3000円の水準だった。よって、ここを上抜けば「非常事態」を克服したことになる。しかし、現状はそうではなく、各国の打ち出す経済対策の効果も不透明だ。
テクニカルで見ても、日経平均は25日移動平均線とのプラスカイ離率が4日時点で9.3%、200日線も大きく上回っている。過熱感が極めて強い。
日経平均は1月高値の2万4115円から3月の安値1万6358円まで8000円近く下げ、その後6500円程度を取り戻す慌ただしい動きとなった。強くたたきつけられたゴムまりが反発しているようなもので、今後は何段階かの調整が必要と考える。時間軸で見て6月中旬ごろに天井を打ち、もみ合いを経て次のトレンドを探る展開となりそうだ。
提供:モーニングスター社
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