日経平均は242円安と大幅反落、値下がり銘柄数は1600超に=11日前場

 11日の日経平均株価は、前日比242円67銭安の2万2882円28銭と大幅反落して前場の取引を終了した。午前9時2分には同333円42銭安の2万2791円53銭を付けた。買い手掛かりに乏しいなか、戻り待ちの売りが優勢となった。時間外取引での米株価指数先物が下落していることも意識されたもよう。ただ、押し目を拾う動きは出ているもようで、売り一巡後は、下げ渋る格好となった。為替市場では、ドル・円が1ドル=106円90銭台(10日終値は107円33-35銭)とやや円高方向にある。東証1部の出来高は7億1331万株、売買代金は1兆1721億円。騰落銘柄数は値上がり426銘柄、値下がり1674銘柄、変わらず64銘柄だった。

 市場では「日経平均株価は2万3000円を回復するまでに、急ピッチな上昇を演じてきただけに、日柄調整が必要のようだ」(中堅証券)との見方があった。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が下落。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も安い。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も軟調。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、出光興産<5019.T>、JXTG<5020.T>などの石油石炭製品株も下げている。東証業種別指数は、31業種が下落、その他製品と情報通信の2業種が上昇した。

 個別では、レナウン<3606.T>(整理)、DLE<3686.T>、りらいあ<4708.T>、ワイヤレスG<9419.T>、アセンテック<3565.T>などが下落。半面、日東網<3524.T>、Wスコープ<6619.T>、アイロムG<2372.T>、ライクキッズ<6065.T>(監理)、オプティム<3694.T>などが上昇した。

提供:モーニングスター社

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