新光電工が急騰し年初来高値、21年3月期業績は大幅な増益予想に修正

株式

2020/6/15 11:21

 新光電工<6967.T>が急騰。一時178円高の1561円を付け、8日に付けた年初来高値1453円を大きく更新した。。前週末12日引け後、未定としていた21年3月期第2四半期(20年4-9月)と通期の連結業績予想を発表。第2四半期は損益の黒字転換、通期は大幅な増益となる見通しを示し、好感された。

 第2四半期は、売上高828億円(前年同期比19.6%増)、営業損益67億円の黒字(前年同期は9億5100万円の赤字)を予想。通期は、売上高1711億円(前期比15.3%増)、営業利益107億円(同3.3倍)を見込む。テレワークやオンライン学習の需要増加などを背景としてパソコン向けの販売が堅調に推移すると予想。新井工場(新潟県妙高市)で新ラインが稼働を開始した先端メモリー向けプラスチックBGA基板の増収や、サーバーなどのCPU用のヒートスプレッダーおよび半導体製造装置市場向けのセラミック静電チャックなどの受注増を想定している。

 新型コロナウイルス感染症による半導体市場への影響については、自動車向けなどにおいて需要減退が見受けられるものの、今後、第2四半期にかけて総じて改善方向に向い、第3四半期(10-12月)以降、市況は回復していくことを前提とする。

 午前11時19分時点の株価は、前週末比141円高の1524円。

提供:モーニングスター社

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