日経平均は774円安と大幅に3日続落、米株先物の下げ幅拡大で一段安、2万2000円割れ=15日後場
15日後場の日経平均株価は前週末比774円53銭安の2万1530円95銭と大幅に3営業日続落。2万2000円割れは5月29日(終値2万1877円89銭)以来。朝方は、売りが先行した。前週末の米国株式は反発したものの、新型コロナウイルスの感染拡大第2波への警戒は根強く、時間外取引(日本時間15日)での米株価指数先物の下落を受け、投資家心理が後退した。下げ渋る場面もあったが、買いは続かず、後場入り後は一段安となった。米株先物が下げ幅を拡大するとともに先物主導で売られ、大引け間際には2万1529円83銭(前週末比775円65銭安)まで下落した。
東証1部の出来高は13億6392万株、売買代金は2兆3535億円。騰落銘柄数は値上がり255銘柄、値下がり1880銘柄、変わらず34銘柄。
市場からは「新型コロナの感染再拡大をきっかけに調整に入った。収束してもいないのに上げ続けただけに致し方ない。ただ、下値は過剰流動性で支えられるとみられ、落ち着き処を見極めたい」(準大手証券)との声が聞かれた。
東証業種別株価指数は全33業種が値下がり。業種別では、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が下落。オリックス<8591.T>、クレセゾン<8253.T>などのその他金融株や、リクルートH<6098.T>、楽天<4755.T>などのサービス株も売られた。川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株や、日立建機<6305.T>、IHI<7013.T>などの機械株も軟調。清水建設<1803.T>、鹿島<1812.T>などの建設株や、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、ファナック<6954.T>などの電機株も安い。
個別では、Wスコープ<6619.T>がストップ安となり、レナウン<3606.T>(整理)、Casa<7196.T>、インターアク<7725.T>、PI<4290.T>などの下げも目立った。半面、Hamee<3134.T>、ネオジャパン<3921.T>、Olympic<8289.T>、スクロール<8005.T>、エイチーム<3662.T>などの上げも目立った。
(写真:123RF)
提供:モーニングスター社
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