日経平均は126円安と反落、売り一巡後の戻り限定、値下がり銘柄数1200超=17日後場
17日後場の日経平均株価は前日比126円45銭安の2万2455円76銭と反落。朝方は、売りが先行した。前日、米政府がインフラ投資検討との報道などを材料に日経平均が大幅高(1051円26銭高)を演じた反動や、朝鮮半島情勢の緊迫化などが重しとなり、一時2万2318円07銭(前日比264円14銭安)まで下落した。一巡後は下げ渋ったが、2万2500円台乗せ後は上値が重くなり、戻りは限定的。引けにかけては、2万2400円台でもみ合い商状となった。
東証1部の出来高は11億7698万株、売買代金は2兆1759億円。騰落銘柄数は値上がり869銘柄、値下がり1222銘柄、変わらず77銘柄。
市場からは「きのうの急騰で当然の一服と言えるが、その割には押しが浅い。基本的に金融・財政政策が下値を支える一方、新型コロナの感染拡大第2波への警戒が上値を重くしている。相場の方向性を決定づける新た材料が出てこないと一進一退の展開になりかねない」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、小田急<9007.T>、京成<9009.T>などの陸運株が軟調。東レ<3402.T>、帝人<3401.T>などの繊維製品株や、太平洋セメ<5233.T>、板硝子<5202.T>などのガラス土石株も安い。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も売られた。SOMPOH<8630.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も値を下げた。
半面、ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株が上昇。HOYA<7741.T>などの精密株や、任天堂<7974.T>などのその他製品株も高い。
個別では、東邦システム<4333.T>、エニグモ<3665.T>、インテージH<4326.T>、日空ビル<9706.T>、ザッパラス<3770.T>などの下げが目立った。半面、DLE<3686.T>、ノムラシス<3940.T>がストップ高となり、石川製<6208.T>、GMOクラ<3788.T>、チェンジ<3962.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、28業種が下落した。
(写真:123RF)
提供:モーニングスター社
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