<米国株情報>AMC、過剰債務解消のDDS計画が難航か

株式

2020/6/19 10:24

 映画館チェーン大手AMCエンターテインメント<AMC>が過剰債務解消のために計画しているデット・デット・スワップ(DDS、既存債務の再構築)が大口債権者から支持を得られず、難航しているもようだ。経済紙ウォール・ストリート・ジャーナルが17日に伝えた。

 DDSは51億ドルの債務のうち、約10億ドルについて、無担保社債を保有している債権者に対して1ドルにつき0.51-0.53ドルのディスカウントで割り当てる計画。ただ、弁済順位は2番目と、劣後するため、債権者で著名投資家デイビッド・アインホーン氏率いるヘッジファンド、グリーンライト・キャピタルなどが難色を示しているという。

 AMCは新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて3月中旬より国内外の全映画館を休業し、売上がほぼゼロの状態が続くなど業績が悪化した。20年12月期第1四半期(1-3月)業績は最終損益が21億7630万ドルの赤字(前年は1億3020万ドルの赤字)に拡大したが、全館休業の影響は第2四半期(4-6月)のほうが大きいため、第2四半期の業績はさらに悪化するとみられている。

 一方、AMCは7月17日からから全世界で1000カ所の映画館を再開する予定。競合でもシネマーク・ホールディングス<CNK>などが7月から一部の映画館を再開させる方針を示しており、米映画館業界に明るい兆しが見え始めている。

 AMCの株価は18日、3.87%高の5.63ドルと4営業日ぶりに反発して引けた。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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