(再送)日経平均は111円高と反発、2万2500円台を回復、値上がり銘柄数1300超=23日後場

 23日後場の日経平均株価は前日比111円78銭高の2万2549円05銭と反発。海外ニュースを受け、乱調な場面もあったが、16日以来5営業日ぶりに2万2500円台を回復した。

 朝方は、現地22日の米国株高を受け、買い優勢で始まった。その後次第に上値が重くなり、株価指数先物にまとまった売り物が出て、いったん下げに転じた。時間外取引での米株価指数先物の下げ幅拡大が重しとなり、一時2万2257円14銭(前日比180円13銭安)まで下落する場面があった。ナバロ米大統領補佐官が「中国との通商協議は終わった」と発言したと報じられ、米中関係の悪化が警戒されたほか、国営サウジ通信の報道として「サウジアラビアは弾道ミサイル3基、ドローン8機を迎撃した」とのヘッドラインが流れ、中東地政学リスクへの懸念も指摘された。ただ、ナバロ氏がその後、報道内容に否定的見解を示したと伝えられ、米株先物の切り返しとともに再びプラス圏入りし、後場入り直後には2万2693円89銭(同256円62銭高)まで上昇した。その後は利益確定売りに抑えられ、大引けにかけて伸び悩み商状となった。

 東証1部の出来高は11億9280万株、売買代金は2兆2716億円。騰落銘柄数は値上がり1358銘柄、値下がり706銘柄、変わらず103銘柄。

 市場からは「米中協議をめぐり人騒がせな報道があったが、ナスダック指数の最高値更新を引き合いに出すまでもなく基本的に強い。ただ、ここから上は戻り売りも出やすく、高値トライになるかは見通しにくい」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株が堅調。オリックス<8591.T>、アイフル<8515.T>などのその他金融株も買われた。上組<9364.T>、三菱倉<9301.T>などの倉庫運輸関連株や、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も高い。東レ<3402.T>、帝人<3401.T>などの繊維製品株や、東エレク<8035.T>、アドバンテス<6857.T>などの電機株も値を上げた。

 半面、任天堂<7974.T>などのその他製品株が軟調。レンゴー<3941.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も安い。国際帝石<1605.T>などの石油石炭製品株や、ANA<9202.T>などの空運株もさえない。

 個別では、安永<7271.T>、UMCエレ<6615.T>、YACHD<6298.T>がストップ高となり、京都友禅<7615.T>、リケン<6462.T>などの上げも目立った。半面、DLE<3686.T>、ワッツ<2735.T>、古河電池<6937.T>、ソラスト<6197.T>、キャンディル<1446.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、25業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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