日経平均は214円高と3日ぶり大幅反発、米国株高を受け買い先行、金融株など上昇=26日前場

 26日前場の日経平均株価は前日比214円86銭高の2万2474円65銭と3日ぶりに大幅反発。朝方は、買い先行した。25日の米国株式が金融株を中心に上昇した流れを受け、国内金融株買いを交えて値を上げ、前場終盤に2万2520円29銭(前日比260円50銭高)を付けた。その後は一服商状ながら、前引けにかけて高値圏で推移した。

 東証1部の出来高は5億3371万株、売買代金は9611億円。騰落銘柄数は値上がり1303銘柄、値下がり764銘柄、変わらず100銘柄。

 市場からは「日経平均2万2500円近辺でもみ合い、この辺りで値を固めてエネルギーを貯めていくのではないか。米国を中心に新型コロナ感染拡大第2波への警戒はあるが、再びロックダウン(都市封鎖)するようなことはなく、最小限の措置にとどまり、景気に与える影響は大したものにはならないだろう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、野村<8604.T>、大和証G<8601.T>、SBI<8473.T>などの証券商品先物株が上昇。三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸関連株も高い。東京海上<8766.T>、第一生命HD<8750.T>、かんぽ生命<7181.T>などの保険株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、JFE<5411.T>などの銀行株も買われた。鹿島<1812.T>、大成建設<1801.T>などの建設株も値を上げ、オリックス<8591.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株も堅調。

 半面、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が軟調。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密株も売られた。ヤクルト<2267.T>、日清食HD<2897.T>などの食料品株や、日水<1332.T>などの水産農林株もさえない。

 個別では、エアーテック<6291.T>、ジャステック<9717.T>、丸文<7537.T>、タツモ<6266.T>、ハニーズHD<2792.T>などの上げが目立った。半面、カナミックN<3939.T>、アキレス<5142.T>、YACHD<6298.T>、オープンドア<3926.T>、デザインワン<6048.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、27業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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