日経平均は297円安と大幅反落、新型コロナ感染拡大に米株大幅安で売り先行=29日前場

 29日前場の日経平均株価は前週末比297円39銭安の2万2214円69銭と大幅反落。朝方は、売りが先行した。米国で新型コロナウイルスの感染拡大による経済への影響が再度懸念され、前週末の米国株式が大幅下落した流れを受け、一時2万2105円39銭(前週末比406円69銭安)まで下押した。一巡後はいったん下げ渋ったが、戻りは限定され、その後は上値の重い動きとなった。

 東証1部の出来高は5億7481万株、売買代金は9660億円。騰落銘柄数は値上がり560銘柄、値下がり1536銘柄、変わらず68銘柄。

 市場からは「米国で新型コロナ第2波の話が大きくなり、日本でも感染者が増えつつあり、心理的によろしくない。もっともコロナで売っても、対策が出てくるとみられ、売り切れないのではないか。当面は感染状況にらみで相場が落ち着くのを待つところだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 東証業種別株価指数は全33業種が値下がり。業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株が下落。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も軟調。第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株や、オリックス<8591.T>、クレセゾン<8253.T>などのその他金融株も売られた。JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株も安い。日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も値を下げた。

 個別では、DLE<3686.T>、オープンドア<3926.T>、スカパーJ<9412.T>、ハウスドゥ<3457.T>、古河電池<6937.T>などの下げが目立った。半面、キューブシス<2335.T>、TDCソフト<4687.T>、東エレデバ<2760.T>、enish<3667.T>、マイクロニ<6871.T>などの上げが目立った。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ