<新興国eye>前週のブラジル株、堅調な経済指標受け反発=BRICs市況

新興国

2020/7/6 13:21

 前週(6月29日-7月3日)のブラジル株式市場は3日のボベスパ指数が前日比0.55%高の9万6764.9、週間ベースでも26日終値比3.12%高と、大きく反発した。

 週明け6月29日の指数は急反発して始まった。ユーロ圏6月景況感指数が75.7と、5月の67.5を大幅に上回ったことを受け、欧州市場が堅調になると、ブラジル株も買われる展開となった。

 30日は反落。銀行セクターを中心に売りが広がった。

 7月相場入りした1日は再び反発し、週末3日まで3日続伸した。

 1日は、中国6月財新製造業PMI(購買担当者景気指数)や、ブラジル6月マークイット製造業PMIが強い結果となったことが好感された。2日は、原油先物価格が上昇したことや、強い米6月雇用統計が好感され、買い優勢となった。

 3日も中国6月財新サービス業PMIが市場予想を大幅に上回ったことが支援材料となった。

 今週(6-10日)の株式市場は、引き続き国内政治情勢や新型コロナの第2波感染拡大、欧米やアジアの経済活動再開の動向、香港問題を巡る米中対立、海外市場、特に米株市場、原油などの国際商品相場の動向などが注目される。主な経済指標の発表の予定は8日の5月小売売上高、10日の6月IPCA(拡大消費者物価指数)など。9日は「サンパウロ州革命記念日」の祝日で休場となる。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、

 iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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