日経平均は176円安と続落し安値引け、先物売りに一段安、ETF分配金支払いに伴う換金売りも=8日後場

 8日後場の日経平均株価は前日比176円04銭安の2万2438円65銭と続落し、安値引け。朝方は、現地7日の米国株式が新型コロナウイルス感染拡大への警戒などで下落した流れを受け、寄り付き直後にいったん2万2500円を割り込んだ。その後、株価指数先物買いを交えて上げに転じる場面もあったが、再度軟化した。先物に断続的な売りが出て、下げ幅を広げる動きとなった。きょうは主要なETF(上場投資信託)の決算集中日で、分配金支払いに伴う換金売りが改めて重しとして意識された。

 東証1部の出来高は11億5596万株、売買代金は2兆1599億円。騰落銘柄数は値上がり420銘柄、値下がり1686銘柄、変わらず65銘柄。

 市場からは「需給面では、ETF分配金の捻出に絡んだ売りに押された。日経平均は再び25日線を割り込んできたが、TOPIX(東証株価指数)は200日線と25日線を下回ったままであり、上値の重さを印象付けている」(準大手証券)との声が聞かれた。

 東証業種別株価指数は全33業種が値下がり。業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が軟調。任天堂<7974.T>、ヤマハ<7951.T>などのその他製品株も安い。第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株も売られ、クレセゾン<8253.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株も値を下げた。東レ<3402.T>、帝人<3401.T>などの繊維製品株や、三菱倉<9301.T>、住友倉<9303.T>などの倉庫運輸関連株もさえない。

 個別では、ティアック<6803.T>、エアーテック<6291.T>、MSOL<7033.T>、エスライン<9078.T>、一蔵<6186.T>などの下げが目立った。半面、保土谷化<4112.T>が一時ストップ高となり、HIOKI<6866.T>、TBASE<3415.T>、サムコ<6387.T>、ペッパー<3053.T>などの上げも目立った。

提供:モーニングスター社

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