<話題>半導体関連株の中に高値更新銘柄が散見
2020/7/10 17:52
今週(6-10日)目に付いたのは7日。半導体、電子部品の切断・研削・研磨装置の世界最大手ディスコ<6146.T>が前日比1590円高の2万8290円まで値を上げ、1月24日に付けた年初来高値2万7990円を更新した。評価の対象となったのは6日引け後に発表した21年3月期第1四半期(20年4-6月)の個別出荷額。418億7500万円(前年同期比49.9%増、前四半期比31.0%増)と大幅に増加したが、精密加工装置は5G(第5世代移動通信システム)関連市場の拡大を背景とした半導体量産用途においてアジア地域を中心にダイサ、グラインダともに非常に高い水準で出荷が継続。消耗品の精密加工ツールは、顧客の高い設備稼働率に加え、新型コロナウイルスなどの影響で顧客による在庫積み増しの動きも顕在化し、四半期として過去最高を記録した。
また、8日には電子測定器の日置電機<6866.T>が急騰。前日比466円高の3285円まで買われた。同社は6月5日に、新型コロナウイルス感染症の影響による設備投資の抑制を理由に20年12月期上期(20年1-6月)の連結業績予想を下方修正していたが、その約1カ月後の7月7日引け後に、予想売上高を従来の102億5000万円から106億7000万円(前年同期比9.0%減)に、営業利益を11億7000万円から15億8000万円(同4.4%減)にそれぞれ増額。5G関連の設備投資の増加、中国経済の回復などにより、想定したほど悪化しない見込みとなったためだが、週末10日には半導体関連株の中に上場来高値や年初来高値を更新した銘柄が散見された点は押さえておきたい。
提供:モーニングスター社
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