日経平均は386円高と大幅反発、新型コロナ治療薬期待に米株高を受け買い優勢=13日前場

 13日前場の日経平均株価は前週末比386円44銭高の2万2677円25銭と大幅反発。朝方は、前週末の米国株式が新型コロナウイルス治療薬開発への期待感を背景に上昇した流れを受け、買い優勢で始まった。一服する場面もあったが、買い気は根強く上げ幅を徐々に広げ、前場終盤に2万2695円01銭(前週末比404円20銭高)まで上昇した。時間外取引で米株価指数先物が高く、支えとなった面もある。

 東証1部の出来高は6億2463万株、売買代金は1兆833億円。騰落銘柄数は値上がり1933銘柄、値下がり206銘柄、変わらず30銘柄。

 市場からは「NY株の上昇で堅調だが、日経平均2万2700円に向けては戻り売りが出てくる。東京で新型コロナ感染者が増え、日米決算も控えており、積極的には買えない」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 東証業種別株価指数は全33業種が値上がり。業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株が上昇。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も物色され、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も高い。住友電工<5802.T>、三井金<5706.T>などの非鉄金属株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>、マツダ<7261.T>などの輸送用機器株も買われた。板硝子<5202.T>、太平洋セメ<5233.T>などのガラス土石株も堅調。

 個別では、ノムラシス<3940.T>がストップ高となり、エスクロAJ<6093.T>、PLANT<7646.T>、キリン堂HD<3194.T>、ライフコーポ<8194.T>などの上げも目立った。半面、ニイタカ<4465.T>がストップ安となり、SI<3826.T>、ダイト<4577.T>、サムコ<6387.T>、SHIFT<3697.T>などの下げも目立った。

提供:モーニングスター社

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