日経平均は191円安と反落、米株低調に前日大幅高の反動で利益確定売り=14日前場

 14日前場の日経平均株価は前日比191円47銭安の2万2593円27銭と反落し、安値引け。朝方は、13日の米国株式市場でNYダウが急騰後に失速し、ナスダック総合指数が下落した流れを受け、売りが先行した。米カリフォルニア州で、新型コロナウイルスの感染拡大を受け州全域でレストランの屋内営業などを再び禁止し、懸念要因となった。日経平均は前日大幅反発(493円93銭高)した反動で利益確定売りが出やすく、前引けにかけて軟調に推移した。

 東証1部の出来高は5億2419万株、売買代金は9551億円。騰落銘柄数は値上がり693銘柄、値下がり1377銘柄、変わらず100銘柄。

 市場からは「カリフォルニア州でのレストラン屋内営業禁止や米ハイテク株売りが気になるが、きのうの大幅上昇の反動にしては頑張っている方だ。下値が堅いということだが、国内決算を控えてやりづらい面もある」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日水<1332.T>、サカタのタネ<1377.T>などの水産農林株や、国際帝石<1605.T>などの鉱業株が軟調。エムスリー<2413.T>、OLC<4661.T>などのサービス株や、任天堂<7974.T>、アシックス<7936.T>などのその他製品株も売られた。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も値も安い。キッコマン<2801.T>、味の素<2802.T>などの食料品株も値を下げた。

 半面、三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株が堅調。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株や、住友鉱<5713.T>、三井金<5706.T>などの非鉄金属株も高い。第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株も買われた。

 個別では、ニイタカ<4465.T>、インターアク<7725.T>、ヤマシタHH<9265.T>、オープンドア<3926.T>、ラクトJ<3139.T>などの下げが目立った。半面、ダントーHD<5337.T>がストップ高となり、アトラ<6029.T>、エスクロAJ<6093.T>、ライク<2462.T>、キャンドゥ<2698.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、25業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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