日経平均は358円高と大幅反発、一時伸び悩むも持ち直す、TOPIXは200日線を回復=15日後場

 15日後場の日経平均株価は前日比358円49銭高の2万2945円50銭と大幅反発。朝方は、新型コロナウイルスワクチンの開発進展報道を背景に現地14日の米国株式が上昇した流れを受け、買いが先行した。米バイオ医薬のモデルナが同日、開発を進める新型コロナワクチンに関して第1相試験の参加者全員が抗体を獲得したことを確認したと発表、時間外取引での米株価指数先物の上昇も支えとなり、いったん2万2900円台半ば近辺まで値を上げた。その後、中国・上海総合指数が朝高後に下げに転じたこともあり、後場序盤にかけて伸び悩んだが、買い気は根強く持ち直し一時2万2965円56銭(前日比387円55銭高)を付けた。その後も高値圏で推移した。TOPIX(東証株価指数指数)は6月23日以来の200日線回復となった。

 東証1部の出来高は12億4571万株、売買代金は2兆2092億円。騰落銘柄数は値上がり1860銘柄、値下がり260銘柄、変わらず51銘柄。

 市場からは「きょうのところは、新型コロナワクチンの開発期待が感染者拡大よりも優った。TOPIXも200日線をクリアし、動きがいい。ただ、決算を控えて機関投資家は動けず、誰がここから上を買うのか悩ましい」(準大手証券)との声が聞かれた。

 東証業種別株価指数は全33業種が値上がり。業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、コマツ<6301.T>、IHI<7013.T>などの機械株も高い。三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株や、三井物産<8031.T>、住友商<8053.T>、丸紅<8002.T>などの卸売株も堅調。TOYO<5105.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も値を上げ、リクルートH<6098.T>、電通グループ<4324.T>などのサービス株や、日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も買われた。

 個別では、ダントーHD<5337.T>、イズミ<8273.T>、PRTIME<3922.T>がストップ高となり、セラク<6199.T>、カネコ種<1376.T>、東京個別<4745.T>などの上げも目立った。半面、Gunosy<6047.T>、アトラ<6029.T>、IDOM<7599.T>、ネオス<3627.T>、クリレスHD<3387.T>などの下げが目立った。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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