日経平均は113円安と反落、上海総合指数の下げ幅拡大も重しに=16日前場

 16日の日経平均株価は、前日比113円54銭安の2万2831円96銭と反落して前場の取引を終了した。きのう15日に大幅高となった反動や外国為替市場で、円がドルやユーロに対して、やや円高方向に振れたことなどから、朝方から売りが先行。その後は、軟調地合いながら、もみ合いが続いていた。ただ、日本時間の午前11時に中国で経済指標が発表され、6月小売売上高が前年比1.8%減と、市場予想平均の同0.5%増を下回り、上海総合指数が下げ幅を拡大したことが重しとなったもよう。午前11時25分には、同134円83銭安の2万2810円67銭を付けている。為替市場は、ドル・円が1ドル=106円90銭台(15日終値は107円01-02銭)と、足元では小動き。東証1部の出来高は7億7618万株、売買代金は1兆2926億円。騰落銘柄数は値上がり1004銘柄、値下がり1070銘柄、変わらず95銘柄だった。

 市場では「日経平均株価は、きのうの上昇でもみ合いから上に放れる格好となったが、積極的に上値を追う材料に乏しく、心理的なフシ目の2万3000円が壁として意識されているようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、アステラス薬<4503.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株が下落。NTTドコモ<9437.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株や、日立<6501.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株も安い。大日印<7912.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も軟調。楽天<4755.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、日立建機<6305.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株も下げている。東証業種別指数は、12業種が下落、21業種が上昇した。

 個別では、ヨシムラFH<2884.T>、北の達人<2930.T>、エスクロAJ<6093.T>、ITM<2148.T>、ファマライズ<2796.T>などが下落。半面、ダントーHD<5337.T>、JDI<6740.T>、PRTIME<3922.T>、テラスカイ<3915.T>、ベイカレント<6532.T>などが上昇している。

提供:モーニングスター社

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