日経平均は21円高と3日ぶり小反発、再度プラス圏入り、日銀ETF買い観測など支え=20日後場

 20日後場の日経平均株価は前週末比21円06銭高の2万2717円48銭と3営業日ぶりに小反発。朝方は、前週末の米国株式市場でナスダック総合指数やSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)の上昇を受け、ハイテク関連株中心に買いが先行し、寄り付き直後に2万2788円53銭(前週末比92円11銭高)まで上昇した。一巡後は、時間外取引での米株価指数先物安が重しとなり、下げに転じて一時2万2580円19銭(同116円23銭安)まで下落した。後場は、下げ渋って始まり、再度プラス圏入りした。昼休みの時間帯に中国・上海総合指数が上げ基調を強めるとともに、日銀のETF(上場投資信託)買いが観測され、支えとなった。小幅安に押し戻される場面もあったが、引けにかけては小高い水準で推移した。

 東証1部の出来高は9億1893万株、売買代金は1兆6776億円。騰落銘柄数は値上がり1320銘柄、値下がり771銘柄、変わらず80銘柄。

 市場からは「後場入りの切り返しは日銀ETF買いといっても不思議ではないが、基本的には方向感がない。決算や4連休を控えて見送り状態であり、あすもこんな調子だろう」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株が堅調。ダイキン<6367.T>、コマツ<6301.T>などの機械株や、東エレク<8035.T>、富士通<6702.T>、NEC<6701.T>などの電機株も買われた。AGC<5201.T>、太平洋セメ<5233.T>などのガラス土石株も引き締まった。武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、菱ガス化<4182.T>、JSR<4185.T>などの化学株も高い。

 半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株やJR東日本<9020.T>、JR西日本<9021.T>などの陸運株が軟調。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、東レ<3402.T>、ユニチカ<3103.T>などの繊維製品株も安い。菱地所<8802.T>、三井不<8801.T>などの不動産株もさえない。

 個別では、日本通信<9424.T>、TAKARA<7921.T>、ノムラシス<3940.T>、テラスカイ<3915.T>、アバント<3836.T>などの上げが目立った。半面、キャリアイン<6538.T>、キャンディル<1446.T>、DLE<3686.T>、ブラス<2424.T>、ベイカレント<6532.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、16業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ