日経平均は139円高と続伸、米ナスダック指数の最高値更新に新型コロナワクチン期待など支え=21日前場

 21日前場の日経平均株価は前日比139円23銭高の2万2856円71銭と続伸。朝方は、買いが先行した。20日の米国株式市場はハイテク株中心に買われ、ナスダック総合指数が最高値を更新。新型コロナウイルス感染症のワクチン開発進展への期待感もあり、一時2万2892円20銭(前日比174円72銭高)まで上昇した。EU(欧州連合)首脳会議が復興基金案で合意に至る見込みとの報道も支えとなった。その後は前引けにかけて一服商状となった。

 東証1部の出来高は5億8504万株、売買代金は1兆797億円。騰落銘柄数は値上がり934銘柄、値下がり1127銘柄、変わらず108銘柄。

 市場からは「ワクチン開発が進むなど外部環境がよく、強い動きだ。ただ、決算を目前にして違和感を覚える人もいるだろう。やはり、決算をみてから次のステップを判断することになる」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、塩野義薬<4507.T>、第一三共<4568.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株が上昇。エムスリー<2413.T>、楽天<4755.T>などのサービス株も高い。東エレク<8035.T>、NEC<6701.T>、富士通<6702.T>、ソニー<6758.T>などの電機株も買われた。任天堂<7974.T>、アシックス<7936.T>などのその他製品株や、ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株も堅調。オリンパス<7733.T>、テルモ<4543.T>などの精密株も値を上げた。

 半面、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株が軟調。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株も売られた。大林組<1802.T>、鹿島<1812.T>などの建設株も安く、クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株も値を下げた。

 個別では、GMOクラ<3788.T>、ワイヤレスG<9419.T>、グレイス<6541.T>、ステラケミフ<4109.T>、テラスカイ<3915.T>などの上げが目立った。半面、ダントーHD<5337.T>、コシダカHD<2157.T>、Sサイエンス<5721.T>、小松ウオール<7949.T>、DDHD<3073.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、10業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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