信用関連データ=売り残が3週ぶり増加、買い残は減少に転じ、信用倍率は2.49倍に低下

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株式

2020/7/21 17:08

 17日申し込み現在の2市場信用取引残高は、売り残が前週比93億円増の8927億円、買い残は同500億円減の2兆2246億円だった。売り残が3週ぶりに増加し、買い残は減少に転じた。信用倍率は前週の2.57倍から2.49倍に低下した。

 この週(13-17日)の日経平均株価は17日終値が10日終値比405円高の2万2696円だった。この週は2勝3敗だったが、上昇幅が大きかった。週初13日は大幅反発(493円高)。米国株式が新型コロナウイルス治療薬開発への期待感を背景に上昇した流れを受け、買い優勢に全面高商状となった。翌14日は反落(197円安)したが、15日は再び大幅反発(358円高)した。この日は、新型コロナウイルスワクチンの開発進展を支えに買い先行となった。16日(175円安)、週末17日(73円安)と値を下げたが、週を通じては下落分を十分吸収した。

 21日の売買代金に占めるカラ売り(信用取引を含む)の割合を示すカラ売り比率は37.2%(20日は39.9%)と低下し、3営業日連続で40%割れとなった。この日の日経平均株価は続伸し、2万2884円(前日比166円高)引け。朝方は、米ナスダック総合指数の最高値更新や、新型コロナワクチン開発進展への期待感から買いが先行した。EU(欧州連合)首脳会議が復興基金案で合意したこともあり、大引け近くには上げ幅が200円を超えた。足元のカラ売り比率は低下しているが、6月9日の戻り高値(2万3185円)をにらむ位置取りにあり、先行き戻り売り警戒感から新規カラ売りが増えることも考えられる。

提供:モーニングスター社

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