<米国株情報>マイクロソフト、「TikTok」米部門の買収協議を継続

株式

2020/8/4 10:16

 マイクロソフト<MSFT>は2日、動画共有サービス「TikTok(ティックトック)」の米国部門買収について、運営会社の中国バイトダンス(字節跳動)との協議を継続すると明らかにした。

 米中関係が冷え込むなか、トランプ米政権は国家安全保障上の懸念があるとして中国企業が提供するアプリの規制を強化する方向で調整している。マイクロソフトとバイトダンスは水面下でTikTok米国部門の買収協議を進め、8月3日に大筋で合意する見通しだったが、トランプ大統領が7月31日、TikTokの使用を8月1日から禁止する考えを示したため、いったん協議を中断した。

 その後、マイクロソフトのサトヤ・ナデラCEO(最高経営責任者)はトランプ大統領と会談。詳細は明らかになっていないが、経済専門チャンネルCNBCによると、トランプ大統領は買収協議に対し、9月15日までの45日間の猶予期間を与えることで合意したとしている。マイクロソフトとバイトダンスは9月15日まで大統領を含め、米政府との対話を継続する見通し。

 また、マイクロソフトは2日の声明文で、「TikTokの米国事業だけでなく、カナダやオーストラリア、ニュージーランドの事業買収を視野に入れているほか、TikTok買収協議にほかの米国企業にも少数株主として資本参加してもらいたい」とした。

 トランプ大統領は3日の記者会見で、「マイクロソフトや、米国の大企業によるTikTok買収は問題ない」と述べている。

 マイクロソフトの株価は3日、5.62%高の216.54ドルと続急伸。取引時間中には52週高値を217.64ドルに切り上げた。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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