日経平均は142円安と3日ぶり反落、前日連騰の反動で利益確定売りが先行=5日前場

 5日前場の日経平均株価は前日比142円52銭安の2万2431円14銭と3日ぶりに反落。4日の米国株式は続伸したものの、きのうの連騰(合計863円66銭高)の反動で利益確定売りが先行した。下げ幅を広げ、一時2万2356円25銭(前日比217円41銭安)まで下落した。その後は下げ渋ったが、戻りは限定され、前引けにかけて2万2400円台前半でもみ合った。

 東証1部の出来高は5億7412万株、売買代金は1兆301億円。騰落銘柄数は値上がり632銘柄、値下がり1454銘柄、変わらず83銘柄。

 市場からは「連日上昇の反動であり、当然の調整だ。市場は新型コロナウイルスの新規感染者数に関心があり、見極めたいとの空気もある。ただ、感染者数がピークアウトすれば、マネー流入に変化がないだけに上値を試すだろう」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JR東日本<9020.T>、JR西日本<9021.T>、近鉄GHD<9041.T>などの陸運株が下落。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も軟調。中部電力<9502.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気ガス株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も安い。ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株もさえず、ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株も売られた。

 半面、ENEOS<5020.T>、出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株が堅調。住友鉱<5713.T>、DOWA<5714.T>などの非鉄金属株も買われ、任天堂<7974.T>、アシックス<7936.T>などのその他製品株も高い。

 個別では、山崎パン<2212.T>、ITM<2148.T>、ヤマハ<7951.T>、NOK<7240.T>、サインポスト<3996.T>などの下げが目立った。半面、ヤマシンF<6240.T>がストップ高カイ気配となり、シグマクシス<6088.T>、蛇の目<6445.T>、イリソ電子<6908.T>、東京エネシス<1945.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、24業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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