<米国株情報>シスコ・システムズは急反落、第1四半期の見通しが市場予想下回る

株式

2020/8/14 10:27

 ネットワーク通信機器大手シスコ・システムズ<CSCO>が12日引け後に20年7月期第4四半期(5-7月)の決算を発表。同時に開示した21年7月期第1四半期(20年8-10月)の見通しが市場予想を下回ったため、翌13日の株価は11.19%安の42.72ドルと急反落した。

 21年7月期第1四半期業績見通しについては、売上高を前年比11%減-9%減、調整後のEPSを0.69-0.71ドルとしたが、市場予想の平均値は0.75ドルだった。今後、研究開発(R&D)投資を優先順位に照らして見直し、10億ドルのコスト削減に取り組む。この中には自主退職を促す早期退職プログラムによる人員削減が含まれる可能性がある。

 20年7月期第4四半期の売上高は前年比9%減の121億5000万ドル、純利益は同19%増の26億4000万ドルとなった。一時的項目を除いた調整後の純利益は同5%減の34億ドル、同ベースの1株当たり利益(EPS)は0.80ドル(前年は0.83ドル)だったが、市場予想を上回った。

 新型コロナウイルス感染症の拡大でハードウエア事業部門(データセンター向けスイッチやルーターなど)の売上が中小企業向けを中心に減少した半面、ソフトウエア・サービス事業部門は在宅勤務の増加を反映し、売上全体の51%を占めるほど好調だった。

 また、ケリー・クラマーCFO(最高財務責任者)の退任と、LANなどのパフォーマンスをモニターするソフト大手サウザンドアイズの買収も発表した。買収手続きは第1四半期中に完了するとしている。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ