<市場関係者に聞く>インベストラスト・福永氏―9月以降に調整へ

株式

2020/8/17 8:02

 インベストラスト 福永博之代表―直近の株価上昇は需給要素が大きく、日米ともに資金の回転が効いている。ハイテク株からバリュー(割安)株への循環物色が進み、結果的に指数を押し上げている。

 一方、実体経済と市場のカイ離は極めて大きくなっている。特に日本企業の業績は厳しく、日経平均のPERは20倍超と割高だ。このまま景況感に改善が見られなければ、上昇の反動が出てくるはずだ。需給環境が良いため目先は堅調さをキープする可能性もあるが、9月第2週の先物・オプションのメジャーSQ(特別清算指数)ごろまでに天井を付けるとみている。

 日経平均は2万3000―2万4000円が利益確定売りの水準となり、年末までにある程度の調整が進むだろう。ひとまず2万1000円を想定するが、2万円割れまで深押ししても不思議ではない。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ