日経平均は45円安と続落、売り一巡後は下げ渋る、日銀ETF買い思惑も=18日後場

 18日後場の日経平均株価は前日比45円67銭安の2万3051円08銭と続落。朝方は、17日のナスダック総合指数の最高値更新を受け、買い物がちで始まったが、まもなく下げに転じた。米商務省が17日に中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)に対する輸出禁止措置を強化すると発表、米中関係の悪化懸念が重しとなった。円高・ドル安もあって、下げ幅を拡大し、一時2万2948円89銭(前日比147円86銭安)まで下落した。一巡後は、前引けにかけて安値圏で推移した。後場は、日銀のETF(上場投資信託)買い思惑が支えとして意識され、終盤に向けて下げ渋りの動きとなった。

 東証1部の出来高は9億7425万株、売買代金は1兆7717億円。騰落銘柄数は値上がり959銘柄、値下がり1124銘柄、変わらず90銘柄。

 市場からは「後場は下げ幅を縮小したが、これといったニュースは見当たらず、日銀のETF買い的な動きだ。日経平均は前場に2万3000円を割れても下に走らず、下値は堅いようだ」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が下落。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も安い。東京海上<8766.T>、かんぽ生命<7181.T>などの保険株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株も売られた。

 半面、任天堂<7974.T>、バンナムHD<7832.T>などのその他製品株が堅調。ニトリHD<9843.T>、ウエルシアH<3141.T>などの小売株や、味の素<2802.T>、東洋水産<2875.T>などの食料品株も高い。大和ハウス<1925.T>、大成建<1801.T>などの建設株や、エムスリー<2413.T>、サイバー<4751.T>などのサービス株も値を上げた。

 個別では、グレイス<6541.T>、ビジョン<9416.T>、ハイアス&C<6192.T>、フォーバル<8275.T>、サニックス<4651.T>などの下げが目立った。半面、オイラ大地<3182.T>、ソフトブレーン<4779.T>(監理)がストップ高となり、ダントーHD<5337.T>、エムアップH<3661.T>、ベルーナ<9997.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、17業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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