日経平均は59円高と3日ぶり反発、上げ幅広げる場面も、不動産株など高い=19日後場

 19日後場の日経平均株価は前日比59円53銭高の2万3110円61銭と3日ぶり反発。朝方は、円高・ドル安歩調を受け、売りが先行した。取引開始前に発表された6月機械受注が市場予想に反して減少したことも重しとなり、前場早々に2万2953円60銭(前日比97円48銭安)まで軟化した。いったん上げに転じた後、再度弱含む場面もあったが、買い気は根強くプラス圏に再浮上した。円高一服もあって株価指数先物買いを交えて上げ幅を広げ、後場の早い段階に2万3149円85銭(同98円77銭高)まで上昇した。その後は大引けにかけて伸び悩んだ。なかで、不動産株やその他金融株、空運株などが高い。

 東証1部の出来高は9億1533万株、売買代金は1兆6966億円。騰落銘柄数は値上がり1115銘柄、値下がり954銘柄、変わらず104銘柄。

 市場からは「円高が一服し、買い戻しを誘ったとみられるが、健康が不安視された安倍首相の公務復帰発言も支えになったのではないか。いずれにしろ、下値は堅いが、上値も重いという状況に変わりはない」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株が上昇。クレセゾン<8253.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株も高い。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も引き締まった。ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株も堅調。JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、JFE<5411.T>、日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も値を上げ、ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株も買われた。

 半面、王子HD<3861.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株が軟調。HOYA<7741.T>、オリンパス<7733.T>などの精密株や、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、ソニー<6758.T>などの電機株も安い。ダイキン<6367.T>、CKD<6407.T>などの機械株も売られた。

 個別では、ソフトブレーン<4779.T>(監理)、テモナ<3985.T>、アイモバイル<6535.T>、ボルテージ<3639.T>、フェイス<4295.T>などの上げが目立った。半面、ファイバーG<9450.T>、CARTAH<3688.T>、平河ヒューテ<5821.T>、オイラ大地<3182.T>、イワキポンプ<6237.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、22業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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