日経平均は1円安と小反落、方向感に欠ける展開、手掛かり材料に乏しく様子見=1日後場
9月1日後場の日経平均株価は前日比1円69銭安の2万3138円07銭と小反落。総じて方向感に欠ける展開となった。朝方は、前日に大幅高した反動で、利益確定売りが先行した。いったん上げに転じたが、再び軟化し、一時2万3047円77銭(前日比91円99銭安)まで下落した。一巡後は、財新の中国8月製造業PMI(購買担当者景況指数)の改善が支えとなり、前場終盤には2万3206円66銭(同66円90銭高)まで持ち直した。後場は、売買が交錯し、前日終値をはさんでもみ合う場面が目立った。新規の手掛かり材料に乏しく、様子見気分となった。
東証1部の出来高は10億2769万株、売買代金は1兆8612億円。騰落銘柄数は値上がり915銘柄、値下がり1162銘柄、変わらず94銘柄。
市場からは「総裁選で番狂わせがない限り、菅官房長官の件はいったん消化した。ただ、材料難で、ボラティリティー(価格変動性)は落ち着いてくる」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、任天堂<7974.T>、バンナムHD<7832.T>などのその他製品株が堅調。HOYA<7741.T>、テルモ<4543.T>などの精密株や、三菱商<8058.T>、三井物産<8031.T>、住友商<8053.T>などの卸売株も高い。エムスリー<2413.T>、サイバー<4751.T>などのサービス株も買われ、関西電力<9503.T>、Jパワー<9513.T>などの電気ガス株も値を上げた。
半面、JR西日本<9021.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株が軟調。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も安い。三菱倉<9301.T>、三井倉HD<9302.T>などの倉庫運輸関連株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>、東建物<8804.T>などの不動産株も売られた。
個別では、PRTIME<3922.T>、LTS<6560.T>、ミダック<6564.T>、チェンジ<3962.T>、ヴィッツ<4440.T>などの上げが目立った。半面、内田洋行<8057.T>、ケミコン<6997.T>、Fスターズ<3687.T>、ハイアス&C<6192.T>、日工営<1954.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、25業種が下落した。
(写真:123RF)
提供:モーニングスター社
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