<米国株情報>エヌビディア、次世代GPU「RTX30」シリーズ発表

株式

2020/9/3 10:31

 グラフィック・プロセッサ(GPU)大手のエヌビディア<NVDA>は1日、ゲーミングPCなどに搭載されるレイトレーシング(RT)用グラフィック・カードで従来比2倍の性能を実現した次世代製品「RTX30」シリーズを発表した。

 レイトレーシングは実写に近いCG(コンピューターグラフィックス)を作る技術で、一本一本の光線の進路をシミュレート(計算・追跡)することにより、画面上の各点での色を決め、写真のような画像を作る。光線追跡法とも呼ばれる。エヌビディアのRTXシリーズにはリアルタイムにレイトレーシングを行うRTコアが装備されている。

 今回発表されたのはRTX3070、同3080、同3090で、従来のRTX20シリーズと比較すると、シェーダユニットが2.7倍、RTコアが1.7倍、Tensorコアが2.7倍の性能になり、パフォーマンスも1.9倍向上、総合的に約2倍の性能を実現したという。価格は約8万-23万円で、9月17日から10月にかけて順次発売される。いずれも同社が5月に発表したGPUの最新アーキテクチャ「アンペア(Ampere)」が採用されている。アンペアは540億個のトランジスタを搭載した回路線幅7ナノメートル(ナノは10億分の1)の次世代半導体で、データセンターのAI(人工知能)や、シミュレーションの環境構築や計算、分析・解析、規模拡大などの複雑な作業に対応するHPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)の中核をなしている。

 エヌビディアの株価は連日で高値を更新しており、2日には一時6.55%高の588.15ドルを付けた。終値は3.80%高の573.86ドル。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ