日経平均は224円安と3日ぶり大幅反落、米株急落で売り先行、値下がり銘柄数1400超=4日前場

 4日前場の日経平均株価は前日比224円58銭安の2万3240円95銭と3日ぶりに大幅反落。朝方は、3日の米国株式の急落を受け、売り優勢で始まった。きのう日経平均が、新型コロナウイルスの感染拡大で急落する前の水準(2月21日終値2万3386円74銭)を回復していたことで利益確定売りが出やすく、前場早々に2万3098円77銭(前日比366円76銭安)まで下落した。一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定された。

 東証1部の出来高は5億3109万株、売買代金は9405億円。騰落銘柄数は値上がり662銘柄、値下がり1401銘柄、変わらず107銘柄。

 市場からは「米株安が嫌気されたが、午後には日銀のETF(上場投資信託)買いが入るとみられ、売りが一巡した感じだ。問題となる米株の下げは一過性とみている。高値警戒感とともに米8月雇用統計や3連休を控え、ポジション整理売りの動きがいささか強まったのだろう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、シチズン時計<7762.T>、HOYA<7741.T>などの精密株が軟調。ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株や、エムスリー<2413.T>、DeNA<2432.T>などのサービス株も売られた。大塚HD<4578.T>、小野薬<4528.T>などの医薬品株や、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、スクリーン<7735.T>などの電機株も安い。

 半面、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株が上昇。ホンダ<7267.T>、スズキ<7269.T>、トヨタ<7203.T>などの輸送用機器株も買われ、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も高い。

 個別では、福島銀行<8562.T>がストップ高カイ気配となり、ラクーンHD<3031.T>がストップ高。筑波銀行<8338.T>、栃木銀行<8550.T>、千葉興銀<8337.T>などの上げも目立った。半面、enish<3667.T>、GMOPG<3769.T>、GMOGHD<3788.T>、フェイス<4295.T>、手間いらず<2477.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、23業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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