<米国株情報>アマゾン、シアトル郊外ベルビューを第3本社に格上げか

株式

2020/9/8 10:27

 オンライン小売大手アマゾン・ドットコム<AMZN>は4日、本社を構えるワシントン州シアトルとは別に、同州ベルビューにある拠点の従業員規模を2万5000人に拡大したことを明らかにした。事実上、ベルビューを同社3番目の本社(第3本社)として位置づけるものとみられている。

 アマゾンは18年11月、50億ドルを投じて第2本社をバージニア州アーリントン郡とニューヨークのロング・アイランド・シティの2カ所に分散して建設(その後、ニューヨークを第2本社構想から除外)した。30年までにそれぞれ2万5000人を新規採用する計画で、ベルビュー拠点はそれと同規模となる。

 アマゾンは16年からベルビュー市内にオフィススペースを賃借りし、従業員3000人規模で事業活動を行ってきた。新計画ではベルビュー市内に建設中の2つの超高層オフィスビルを賃借りし、今後数年間で2万5000人に拡大する。同社は2月には1万5000人としていたが、1万人が追加された格好だ。

 アマゾンがシアトル郊外のベルビューに大規模拠点を建設するのは、シアトル議会が7月、アマゾンなどの大手企業を想定し、年収15万ドル超の従業員への新たな税の導入を決めたことが背景にあるようだ。アマゾンなど地元経済界は新税導入に強く反対しており、大企業のシアトル離れが加速する可能性がある。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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