日経平均は68円高と続伸、安寄り後に上げ転換、買い一巡後は伸び悩み商状=11日前場

 11日前場の日経平均株価は前日比68円76銭高の2万3304円23銭と続伸。朝方は、10日の米国株安を受け、売り先行に2万3114円63銭(前日比120円84銭安)と安く寄り付いた。すかさず持ち直し、上げに転じた後、前日終値を挟んでもみ合う場面もあったが、その後は株価指数先物買いを交え、一時2万3345円52銭(同110円05銭高)まで上昇した。一巡後は伸び悩み商状となった。この日算出の日経平均先物・オプション9月限のメジャーSQ(特別清算指数)の市場推定値は2万3272円88銭。

 東証1部の出来高は7億7572万株、売買代金は1兆5428億円。騰落銘柄数は値上がり1486銘柄、値下がり582銘柄、変わらず105銘柄。

 市場からは「安寄り後に切り返した理由ははっきりしないが、一部では生保の押し目買いが入ったとの見方が出ている。いずれにしろ、根強い買いが続いているが、もう一段上に行くだけの材料がない」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株が上昇。HOYA<7741.T>、オリンパス<7733.T>などの精密株や、JR東海<9022.T>、西武HD<9024.T>などの陸運株も堅調。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株や、大日住薬<4506.T>、大日住薬<4506.T>などの医薬品株も買われた。JPX<8697.T>、アイフル<8515.T>などのその他金融株も高い。

 半面、野村<8604.T>、SBI<8473.T>などの証券商品先物株が軟調。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、三井金<5706.T>、三菱マ<5711.T>などの非鉄金属株も安い。日産自<7201.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も売られた。

 個別では、ダイヤHD<6699.T>がストップ高となり、gumi<3903.T>、アイモバイル<6535.T>、キリン堂HD<3194.T>、オハラ<5218.T>などの上げも目立った。半面、ネオジャパン<3921.T>、すかいらくH<3197.T>、サムコ<6387.T>、神戸物産<3038.T>、クリレスHD<3387.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、27業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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