日経平均171円高と続伸、SQ値を上回る、先物買いに上げ幅拡大、時間外の米株先物高が支え=11日後場

 11日後場の日経平均株価は前日比171円02銭高の2万3406円49銭と続伸。この日算出の日経平均先物・オプション9月限のメジャーSQ(特別清算指数)値2万3272円88銭を上回った。朝方は、10日の米国株安を受け、売り先行に2万3114円63銭(前日比120円84銭安)と安く寄り付いた。すかさず持ち直し、上げに転じた後、前日終値を挟んでもみ合う場面もあったが、その後は株価指数先物買いをきっかけに上げ幅を拡大。時間外取引での米株価指数先物高が支えとなり、後場終盤には2万3412円93銭(前日比177円46銭高)まで上昇した。

 東証1部の出来高は12億9776万株、売買代金は2兆5640億円。騰落銘柄数は値上がり1601銘柄、値下がり480銘柄、変わらず92銘柄。

 市場からは「時間外の米株先物の上昇をにらみ、日本株の出遅れ感が改めて意識された可能性がある。ただ、指数はもみ合いゾーン内で一進一退の動きであり、買いの継続性については何とも言い難い」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株が上昇。JPX<8697.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株も高い。JR東海<9022.T>、JR東日本<9020.T>などの陸運株も堅調。テルモ<4543.T>、オリンパス<7733.T>などの精密株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も値を上げた。楽天<4755.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、第一三共<4568.T>、小野薬<4528.T>などの医薬品株も買われた。

 半面、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が軟調。東製鉄<5423.T>、大平金<5541.T>などの鉄鋼株や、いすゞ<7202.T>、スズキ<7269.T>などの輸送用機器株も安い。三井金<5706.T>、三菱マ<5711.T>などの非鉄金属株もさえない。

 個別では、ダイヤHD<6699.T>、ラクスル<4384.T>、アイモバイル<6535.T>がストップ高となり、オハラ<5218.T>、キリン堂HD<3194.T>などの上げも目立った。半面、ネオジャパン<3921.T>がストップ安となり、サムコ<6387.T>、すかいらくH<3197.T>、オイラ大地<3182.T>、クリレスHD<3387.T>などの下げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、29業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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