米8月コアCPI、前月比0.4%上昇―市場予想上回る

経済

2020/9/14 10:21

<チェックポイント>

●中古車の大幅上昇がコア指数押し上げに寄与

●前年比は1.7%上昇―5カ月連続でFRB物価目標2%を下回る

●全体指数は前月比0.4%上昇―市場予想上回る

 米労働省が11日発表した8月CPI(消費者物価指数)は、FRB(米連邦準備制度理事会)が重視しているコアCPI(価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたもの)が前月比0.4%上昇と、7月の同0.6%上昇の伸びを下回ったものの、3カ月連続で上昇し、市場予想を上回った。一方、前年比は1.7%上昇と、7月の1.6%上昇から2カ月連続で加速したものの、5カ月連続でFRBの物価目標(2%上昇)を下回った。

 前月比の内訳は、中古車(乗用車とトラック)が5.4%上昇(7月は2.3%上昇)と高い伸びとなり、コア指数の押し上げに寄与した。

 全体指数(季節調整後)は食品価格が上昇に転じ、原油価格の回復を受け、ガソリン価格も堅調を維持したため、前月比0.4%上昇と、7月の同0.6%上昇に続き、3カ月連続で上昇した。また、市場予想の同0.3%上昇も上回った。

 前月比でガソリンは2%上昇と、7月の5.6%上昇や6月の12.3%上昇から伸びは鈍化したが、3カ月連続で上昇した。この結果、エネルギー全体でも0.9%上昇(7月は2.5%上昇)と、3カ月連続の上昇となった。

 一方、食品も0.1%上昇と、7月の0.4%低下から上昇に転じた。外出制限が緩和され、店内での食事の機会が増えたため、レストランなどで提供された外食価格は0.3%上昇と、7月の0.5%上昇と伸びが続いた。その一方で、自宅調理用の食品は0.1%低下(7月は1.1%低下、6月は0.7%上昇、5月は1%上昇、4月は2.6%上昇)と、2カ月連続で低下した。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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