日製鋼が急落、通期の営業利益に大幅減益を予想

株式

2020/9/15 14:40

 日本製鋼所<5631.T>が急落。14日引け後に、21年3月期の連結営業利益に大幅減益を見込んだことが嫌気された様子。株価は前日比65円安の1564円まで値を下げている。

 これまで未定としていた通期の業績予想について、売上高1900億円(前期比12.7%減)、営業利益70億円(同62.6%減)とした。新型コロナウイルス感染症の収束時期が見通せず、依然として先行きは不透明だが、現時点で入手可能な情報に基づき算定した。

 同社が8月11日に発表した21年3月期第1四半期(20年4-6月)業績は、売上高415億9800万円(前年同期比22.9%減)、営業利益10億300万円(同85.6%減)。新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、主力の「産業機械事業」は、自動車分野向け樹脂製品の需要が大幅に減少し、設備投資が抑制される中、営業利益は34億2300万円(同46.7%減)に急減速。「素形材・エンジニアリング事業」も世界的な設備投資の抑制によるクラッド鋼板の需要減少、天然ガス田向けクラッド鋼管の回復遅れなどにより、営業利益は3億4900万円(同71.4%減)にとどまった。

 午後2時37分現在の株価は47円安の1582円。

提供:モーニングスター社

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