信用関連データ=売り残が2週連続で増加、買い残は4週連続で増加、信用倍率は2.41倍に低下

国内市況

株式

2020/9/15 17:08

 9月11日申し込み現在の2市場信用取引残高は、売り残が前週比694億円増の9905億円、買い残は同342億円増の2兆3864億円だった。売り残が2週連続で増加し、買い残は4週連続で増加した。信用倍率は前週の2.55倍から2.41倍に低下した。

 この週(7-11日)の日経平均株価は11日終値が4日終値比201円高の2万3406円だった。5営業日で3勝2敗となった。週初7日は115円安。米ハイテク株で巨額デリバティブ(金融派生商品)取引が報じられたソフバンG<9984.T>が大幅下落し、指数の重し(マイナス寄与度97円強)となった。翌8日は184円高。前日の米国株式市場は休場ながら、欧州株高を受け、堅調に推移した。9日は241円安。米ハイテク株安が警戒された。英製薬大手アストラゼネカが共同開発する新型コロナウイルスワクチンで最終段階の臨床試験(治験)を中断しているとの報道も懸念要因となった。10日は202円高。欧米株高を受け買い優勢となった。週末11日は171円高。米国株安で売りが先行したが、その後は時間外取引の米株先物高をにらみ切り返した。

 15日の売買代金に占めるカラ売り(信用取引を含む)の割合を示すカラ売り比率は39.5%(14日は40.2%)と低下し、8営業日ぶりに40%を下回った。この日の日経平均株価は4営業日ぶりに反落し、2万3454円(前日比104円安)引け。朝方は、売りが先行した。きのう日経平均が3連騰して約7カ月ぶりの高値水準に進んだことで利益確定売りが出やすく、下げ幅は一時200円を超えた。ただ、一巡後は下げ渋った。午前に発表された中国8月経済指標が改善し、日銀のETF(上場投資信託)買い観測や、時間外取引での米株価指数先物高などが支えとなった。カラ売り比率は40%割れとなったが、指数は高値圏でもみ合っており、戻り売り警戒感から同比率が再び上昇する可能性がある。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ