厳選!秋冬相場で飛躍期待の中小型株(3)=両毛システム

株式

2020/9/23 9:11

<スマートシティ支える>

 ITを街づくりに生かす「スマートシティ」の実証実験が全国で動きだす。羽田空港ではスマートモビリティーやロボットを使ったサービスの高度化、熊本県荒尾市ではセンシング技術による日常的に市民の健康を管理する取り組みが始まる。そうした中、地方都市でスマートシティを支える両毛システムズ<9691.T>に関心が向かいそうだ。

 同社は行政向け業務ソリューションから電子制御システムの開発、クラウド、データセンターまでデジタル化に関する幅広い事業を展開する。スマートシティについては、群馬県桐生市と組み、観光客の移動データの分析、児童の登下校の見守り、渋滞緩和へ向け駐車場を管理するなどの情報プラットホーム構築を得意としている。

<業績進ちょくにもみ合い煮詰まる>

 スマートシティの目玉となる次世代技術の自動運転にも食指を伸ばす。自動車分野の制御系組み込みシステムへの強みを生かし、走行テストなどのための仮想シュミレーターを開発する。昨年には、トヨタ自動車<7203.T>とソフトバンクグループ<9984.T>が中心になって次世代モビリティサービスの普及を推進する「モネ・コンソーシアム」にも参加した。

 21年3月期第1四半期の連結営業利益は1.6億円(前年同期比2.1倍)。上期予想(2億円、前年同期比70%減)は変更しなかったが、進ちょく率は早くも78%に達した。株価は2000円前後でのもみ合いが煮詰まっている。

提供:モーニングスター社

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