日経平均は167円高と続伸、米株高で買い先行、配当再投資期待も=28日前場

 28日前場の日経平均株価は前週末比167円08銭高の2万3371円70銭と続伸。朝方は、買いが先行した。前週末の米国株式が上昇した流れを受け、2万3391円96銭(前週末比187円34銭高)と高く寄り付いた。いったん伸び悩み、一時2万3303円03銭(同98円41銭高)まで押し戻されたが、その後は底堅く、前引けにかけて高値圏で推移した。きょうは9月配当の権利付き最終売買日で配当再投資の先物買い期待も指摘された。

 東証1部の出来高は5億8836万株、売買代金は1兆718億円。騰落銘柄数は値上がり1542銘柄、値下がり550銘柄、変わらず83銘柄。

 市場からは「米株高に配当再投資の話もあって相場を押し上げている。ただ、決算前で米追加経済対策が(合意遅れで)もたもたしており、明日の配当落ち後は様子見気分になるだろう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、大王紙<3880.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株が堅調。任天堂<7974.T>、バンナムHD<7832.T>などのその他製品株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も高い。テルモ<4543.T>、オリンパス<7733.T>などの精密株や、コマツ<6301.T>、クボタ<6326.T>などの機械株も買われた。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株や、住友不<8830.T>、三井不<8801.T>などの不動産株も引き締まった。

 半面、ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株が下落。商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株も軟調。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、国際帝石<1605.T>などの鉱業株も安い。

 個別では、キャリアL<6070.T>がストップ高カイ気配となり、スカラ<4845.T>がストップ高。XNET<4762.T>、ビジ太田昭和<9658.T>、グローバルK<6189.T>などの上げも目立った。半面、チェンジ<3962.T>、レオパレス<8848.T>、ひらまつ<2764.T>、ミタチ産業<3321.T>、ビーグリー<3981.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、29業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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