システム障害、東証が会見―宮原社長「深くお詫び」、あす取引再開目指す

株式

2020/10/1 17:17

 東京証券取引所は1日のシステム障害について会見を開き、宮原幸一郎社長が終日売買停止となったトラブルについて謝罪した。あす2日の取引再開を目指す。

 東証はこの日、取引開始直前に全銘柄の売買を停止すると発表し、その後終日にわたって取引ができない状態が続いた。06年のライブドア・ショックなどの際にもシステム障害により一時取引ができなくなったことがあるが、全銘柄の終日売買停止は東証のシステムが稼働した1999年5月以降で初めて。

 2台ある「共有ディスク装置」と呼ばれる運用系機器の1つのメモリーに故障が生じ、株価などの相場情報配信業務に異常が発生した。これにより、証券会社とのネットワークをいったん遮断。さらなるトラブルが生じるリスクを避け、システムの再起動を断念したという。

 東証では2日の取引再開に向け、ハードウェアを交換した上でシステムの再立ち上げを実施した。宮原社長は会見で、「深くお詫びし対策に万全を期す」とした。

提供:モーニングスター社

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