日経平均は155円安と続落、一時2万3000円割れ、トランプ米大統領がコロナ陽性で下げ転換=2日後場

 2日後場の日経平均株価は前営業日比155円22銭安の2万3029円90銭と続落。後場は、一気に軟化した。トランプ米大統領が自身のツイターで新型コロナウイルス検査で陽性が判明したことを明らかにし、時間外取引の米株価指数先物が下げ幅を拡大するとともに下げに転じた。売りが加速し、終盤には一時2万2951円41銭(前営業日比233円71銭安)まで下落した。前場は、前日の米国株が続伸した流れを受け、一時2万3365円58銭(同180円46銭高)まで上昇したが、その後は伸び悩んでいた。

 東証1部の出来高は14億8464万株、売買代金は2兆8642億円。

 市場からは「トランプ米大統領のコロナ感染でリスクオフの動きが強まった。状況がまだ読めないが、症状次第では政治空白を生むだけに警戒される」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、第一三共<4568.T>、中外薬<4519.T>、塩野義薬<4507.T>などの医薬品株が下落。国際帝石<1605.T>などの鉱業株や、関西電力<9503.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気ガス株も安い。三菱マテリアル<5711.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、JR東日本<9020.T>、日通<9062.T>などの陸運株も売られた。三菱倉<9301.T>、三井倉HD<9302.T>などの倉庫運輸関連株も値を下げた。

 半面、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株が堅調。ソフバンG<9984.T>、KDDI<9433.T>などの情報通信株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も買われた。

 個別では、ハイアス&C<6192.T>(監理)、日本エンター<4829.T>、富山銀<8365.T>、丸運<9067.T>、ワタベ<4696.T>などの下げが目立った。半面、フェリシモ<3396.T>がストップ高となり、グッドコムA<3475.T>、エイジア<2352.T>、スターマイカ<2975.T>、エコーTD<7427.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、26業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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