日経平均は282円高と大幅反発、引けにかけもみ合い、値上がり銘柄数1900超=5日後場
5日後場の日経平均株価は前週末比282円24銭高の2万3312円14銭と大幅反発。朝方は、買いが先行した。新型コロナウイルスに感染して入院中のトランプ米大統領について、主治医らは現地4日、「早ければ5日にも退院する可能性がある」と説明し、日本時間5日の時間外取引で米株価指数先物が上昇、これを受け、前場の早い段階に2万3377円43銭(前週末比347円53銭高)まで値を上げた。一巡後は、上値が重くなったが、下値も限定され、大引けにかけては2万3300円近辺でもみ合った。
東証1部の出来高は10億4647万株、売買代金は2兆711億円。騰落銘柄数は値上がり1905銘柄、値下がり226銘柄、変わらず46銘柄。
市場からは「トランプ米大統領の退院の可能性が浮上し、買い戻しを誘発したが、25日移動平均線近辺に戻ったにすぎない。健康状態がこのまま回復すれば、強気の見方が広がるかもしれないが、急変の可能性も拭い去れず、警戒感は残る」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。JR西日本<9021.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株も高い。第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も買われた。商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株や、住友電工<5802.T>、三菱マテリアル<5711.T>などの非鉄金属株も堅調。
半面、その他製品株では、任天堂<7974.T>が軟調。
個別では、ダントーHD<5337.T>がストップ高となり、古野電気<6814.T>が一時ストップ高。島忠<8184.T>、竹内製作<6432.T>、クロスマーケ<3675.T>などの上げも目立った。半面、大有機化<4187.T>、キャリアL<6070.T>、エスプール<2471.T>、SPK<7466.T>、TSIHD<3608.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が上昇した。
(写真:123RF)
提供:モーニングスター社
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