(再送)日経平均は96円安と続落、先物売りに再度軟化、値下がり銘柄数1600超=16日後場
16日後場の日経平均株価は前日比96円60銭安の2万3410円63銭と続落。朝方は、15日の欧米株安を受け、売りが先行した。ただ、21年8月期連結業績予想(IFRS基準)で過去最高の純利益予想を示したファストリテ<9983.T>の株価上昇(上場来高値更新)が指数に大きく寄与し、上げに転じて一時2万3538円74銭(前日比31円51銭高)まで強含む場面があった。前引けにかけて底堅く推移したが、後場は株価指数先物にまとまった売り物が出たのをきっかけに再度軟化。下げ幅を広げ、一時2万3382円67銭(同124円56銭安)まで下落した。一巡後の戻りは限定され、大引けにかけて上値が重くなった。なお、ファストリテの指数寄与度はプラス108円だった。
東証1部の出来高は9億1758万株、売買代金は1兆8586億円。騰落銘柄数は値上がり469銘柄、値下がり1632銘柄、変わらず77銘柄。
市場からは「後場の下げは、何らかの材料に対する反応かどうかは分からないが、ポジション調整売りの可能性もある。日経平均はファーストリテの株高を支えに25日線を維持しているものの、TOPIX(東証株価指数)は先行して同線を割り込んでおり、全体感ではよろしくない動きだ」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、東急<9005.T>、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>、東建物<8804.T>などの不動産株が軟調。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も安い。エーザイ<4523.T>、塩野義薬<4507.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株も売られた。テルモ<4543.T>、オリンパス<7733.T>などの精密株や、三井物産<8031.T>、三菱商<8058.T>、住友商<8053.T>などの卸売株も値を下げた。
半面、野村<8604.T>、丸三証<8613.T>、水戸証<8622.T>などの証券商品先物株が買われ、日本製鉄<5401.T>、東製鉄<5423.T>などの鉄鋼株も引き締まった。
個別では、理ビタ<4526.T>(監理)、ヨシムラFH<2884.T>がストップ安となり、enish<3667.T>、テラスカイ<3915.T>、DDHD<3073.T>などの下げも目立った。半面、ジーンズメイト<7448.T>、パソナ<2168.T>、セラク<6199.T>がストップ高となり、三栄建築<3228.T>、CVSベイ<2687.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が下落した。
提供:モーニングスター社
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