日経平均は261円高と3日ぶり大幅反発、NYダウ上昇で買い先行、米追加経済対策期待も支え=19日前場

 19日前場の日経平均株価は前週末比261円97銭高の2万3672円60銭と3営業日ぶり大幅反発。朝方は、堅調な米経済指標を背景に現地16日のNYダウが上昇した流れを受け、買いが先行した。時間外取引(日本時間19日)での米株価指数先物高も後押しし、一時2万3703円69銭(前週末比293円06銭高)まで値を上げた。米民主党のペロシ下院議長が現地18日、追加経済対策について11月3日の米大統領選までの可決を望んでいるとした上で、それを実現するには48時間内に合意をまとめる必要があると伝わり、協議進展への期待も支えとなった。その後は一服商状ながら、前引けにかけて高値圏で推移した。日本時間午前11時に中国7-9月期GDP(国内総生産)などの重要経済指標が発表されたが、直後の影響は乏しかった。

 東証1部の出来高は4億2995万株、売買代金は8373億円。騰落銘柄数は値上がり1814銘柄、値下がり300銘柄、変わらず59銘柄。

 市場からは「米追加経済対策が前に進みそうで、見切り発車的な動きが始まったようだ。中国の7-9月期GDPは前年同期比4.9%増と市場予想を下回ったが、反応は薄かった。米大統領選挙や決算など気になる要因はあるが、このまま強調展開が続けば買い遅れた向きも辛抱できなくなるのではないか」(中堅証券)との声が聞かれた。

 東証業種別株価指数は全33業種が上昇した。業種別では、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株が堅調。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、東レ<3402.T>、ユニチカ<3103.T>などの繊維製品株も高い。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、LIXILG<5938.T>、SUMCO<3436.T>などの金属製品株も引き締まった。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、MS&AD<8725.T>、SOMPOH<8630.T>などの保険株も買われた。

 個別では、ジーンズメイト<7448.T>、SKジャパン<7608.T>がストップ高となり、インプレス<9479.T>、ヒマラヤ<7514.T>、PRTIME<3922.T>などの上げが目立った。半面、理ビタ<4526.T>(監理)、オリバー<7959.T>、スカラ<4845.T>、サイバーL<3683.T>、エイジア<2352.T>などの下げが目立った。

提供:モーニングスター社

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