<相場の読み筋>11月9日
2020/11/9 7:37
前週末6日の米国株式は、NYダウが前日比66.78ドル安の2万8323.40ドルと5日ぶりに反落、ナスダック総合指数は同4.303ポイント高の1万1895.230ポイントと小幅に5日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億2627万株、ナスダック市場が40億8988万株だった。大統領選挙の結果確定が遅れるなか、NYダウは直近4日間で1880ドル強の上昇を演じていたことや、週末要因などから、利益確定売りが優勢な展開となった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、マイクロソフト<MSFT>やエヌビディア<NVDA>、シスコ・システムズ<CSCO>などが堅調で、同指数の上昇を支えた。10月の米雇用統計は、非農業分野の雇用者数が季節調整済みで前月比63万8000人増と、市場予想平均の同60万人増を上回ったが、反応は限られた。
9日の東京株式は、前週末の好地合いが継続し堅調か。米大統領選挙で同国の複数のメディアは、民主党のバイデン候補の勝利が確定的になったと報道。トランプ米大統領は法廷闘争に持ち込む構えをみせているものの、民主党の追加の経済対策への期待感から、しっかりした動きが期待される。ただ、時間外取引での米株価指数先物の動きに対し、神経質な展開となる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=103円台の前半(前週末6日終値は103円42-43銭)、ユーロ・円が1ユーロ=122円台の後半(同122円45-49銭)と小動き。前週末6日のADR(米国預託証券)は円換算値で、キリンHD<2503.T>、ソニー<6758.T>、ホンダ<7267.T>などが、同6日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同6日の大阪取引所終値比10円安の2万4330円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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