日通が年初来高値、岡三証は「強気」・目標株価7430円に引き上げ

株式

2020/11/10 16:25

 日通<9062.T>が反発、290円高の7010円まで買われ、11月4日に付けた年初来高値6770円を更新した。岡三証券では9日付で、投資判断を「中立」から「強気」に、目標株価を5490円から7430円に、それぞれ引き上げている。

 新型コロナウイルス感染拡大影響が今後、徐々に小さくなることに加え、日本事業強靭化戦略による中期的な利益回復シナリオは着実に実行され、航空貨物輸送の収益性もしばらく高水準で推移し、22年3月期予想PERは13.6倍と割安感があるとみられることから、「強気」に引き上げるとしている。

 22年3月期連結営業利益は新型コロナウイルス感染拡大影響の縮小やアカウントマネジメントのさらなる進展などにより増益を予想している。復興需要を支えているのは東アジア、南アジア・オセアニアセグメントにおける航空貨物輸送であり、国際間の「ヒト」の移動は引き続き制限されているものの、「モノ」の動きは元に戻りつつあることから需給がタイトな状況がしばらく続き、高水準の収益性は確保できるとみているという。また、荷動きが落ち込んだ自動車などの国内物流も回復傾向にあり、22年3月期以降は強靭化戦略と併せて収支改善に寄与すると予想している。

 10日の終値は、前日比220円高の6940円。

提供:モーニングスター社

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