日経平均は444円高と大幅に7日続伸、2万5000円台を回復、91年6月以来の高値水準=11日後場

 11日後場の日経平均株価は前日比444円01銭高の2万5349円60銭と大幅に7営業日続伸。終値で2万5000円台を回復し、91年6月4日(2万5556円86銭)以来の高値水準となる。朝方は、買いが先行した。新型コロナウイルスワクチンの実用化期待が続き、10日のNYダウが続伸した流れを受け、堅調に推移した。時間外取引での米株価指数先物高も支えとなり、上げ幅を拡大し、後場早々には2万5401円30銭(前日比495円71銭高)まで上伸した。一巡後は、利益確定売りに上値が重くなったが、引けにかけては底堅く推移した。

 東証1部の出来高は16億8320万株、売買代金は3兆4841億円。騰落銘柄数は値上がり1614銘柄、値下がり493銘柄、変わらず69銘柄。

 業種別では、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株や、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。東京海上<8766.T>、第一生命HD<8750.T>などの保険株も高い。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も堅調。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株も買われた。太平洋セメ<5233.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株や、トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>などの輸送用機器株も高い。住友鉱<5713.T>、DOWA<5714.T>などの非鉄金属株や、大日住薬<4506.T>、塩野義薬<4507.T>などの医薬品株も値を上げた。

 半面、任天堂<7974.T>、大日印<7912.T>などのその他製品株が下落。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、ソフバンG<9984.T>、ネクソン<3659.T>などの情報通信株も売られた。

 個別では、鈴木<6785.T>、明和地所<8869.T>がストップ高となり、テモナ<3985.T>、物語コーポ<3097.T>、学究社<9769.T>などの上げも目立った。半面、アクセル<6730.T>、パンチ<6165.T>、ネクソン<3659.T>、ITM<2148.T>、イフジ産業<2924.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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