<米国株情報>クルーズ大手カーニバル、新株発行で15億ドルの追加資金調達へ

株式

2020/11/12 10:21

 クルーズ大手カーニバル<CCL>は10日、新株(普通株)を発行し、現行の市場価格で売却するATM(アットザマーケット)オファリング方式で、15億ドルの資金を追加調達する計画を明らかにした。

 15億ドルの資金調達には、推定で発行済株式総数の11.9%に相当する約8557万株を発行する必要がある。調達した資金は一般事業目的に使われるとしている。同社は10月31日に6710万株の新株売却で10億ドルの資金調達を完了したばかり。

 カーニバルは新型コロナウイルス感染症の拡大により客船の運航を停止しており、業績が悪化している。20年11月期第3四半期(6-8月)の決算では29億ドルの損失を計上。8月末時点の現金と現金同等の資産額は82億ドルで、第4四半期(9-11月)のキャッシュバーン(手元資金の減少)は月平均5億3000万ドルとなる見通し。

 足元の米国株式市場では、新型コロナワクチンの開発進展期待からこれまで苦戦を強いられてきた旅行関連株が急上昇し、カーニバルの株価は9日に前週末終値から約4割の急騰を演じ、一時19.86ドルと6月以来の高値を付けた。今回の追加売却計画の発表を受け、10日は前日比13.09%安の16.73ドルと急落したが、11日は同3.11%安の16.21ドルと下落率は小幅にとどまった。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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