<米国株情報>ファイザー、新型コロナワクチンの緊急使用許可を申請―低温輸送可能な特殊装置も開発

株式

2020/11/24 10:17

 医薬品大手ファイザー<PFE>は20日、FDA(米食品医薬品局)に対し、新型コロナウイルスワクチンの緊急使用許可を申請したことを明らかにした。FDAが使用を許可すれば、年内に供給が開始される見通し。

 ファイザーによれば、ワクチンの有効性(予防効果)は95%に達したことが確認され、安全性の問題もなかったとしている。ファイザーのワクチンはマイナス70度の超低温での管理を求められるため、15日間超低温状態で輸送できる特別なコンテナ装置も開発した。装置にはGPS(全地球測位システム)が搭載され、輸送中のコンテナ内の温度や移動場所を追跡できる。

 今後、FDAは12月初めに諮問委員会を開き、ワクチンの緊急使用許可について検討する予定。許可が出るまでに数週間かかる見通しだが、ファイザーは早ければ12月中旬にも供給を開始できるとしている。米国で許可された場合、まずは医療従事者や高齢者、健康に問題がある人が優先される。

 ファイザーでは世界全体で年内に5000万回分(2500万人分)、21年末までには13億回分(6億5000万人分)のワクチン供給を計画しており、日本や豪州、カナダ、欧州、英国などの医薬品規制当局に緊急使用許可を申請するとしている。

提供:モーニングスター社

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