<新興国eye>前週のブラジル株、米ワクチンの高有効性や景気支援期待で3週続伸=BRICs市況

新興国

2020/11/24 10:14

 前週(16-20日)のブラジル株式市場は20日のボベスパ指数が前日比0.59%安の10万6042.5、週間ベースでは13日終値比1.26%高となり、3週続伸した。

 週明け16日の指数は買い優勢始まり、17日も値を上げ、3営業日続伸した。

 週前半は、米バイオ医薬品大手モデルナが16日、新型コロナウイルス向けワクチン開発の後期臨床試験で94.5%の有効性を確認したと発表したことを受け、海外市場が急伸したことや、ブラジル経済省がブラジル経済の20年の成長率見通しを従来予想の4.7%減から4.5%減に上方修正したことが好感され、買いが一段と強まった。

 18日は反落。利益確定売り優勢となった。

 19日は反発。ゲデス経済相が「財政健全化のため、歳出上限を設けることは簡単だが、それでは将来の世代に対し無責任となる」と発言し、景気支援を継続する考えを示したことが好感され、買いが強まった。

週末20日は再び反落。 新型コロナの感染拡大懸念が重しとなった。

 今週(23-27日)の株式市場は、国内の財政健全化問題や新型コロナ感染再拡大、新型コロナワクチンの動向、米国の追加景気対策、米中関係、欧米やアジアの市場動向、原油などの国際商品相場の動向、企業決算などが注目される。主な経済指標の発表予定は24日の11月中旬時点のIPCA(拡大消費者物価指数)や25日のジェトゥリオ・バルガス財団(FGV)11月消費者信頼感指数と10月経常収支、26日の10月PPI(生産者物価指数)、27日のFGV2月IGP-MIインフレ指数など。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、

 iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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