日経平均は638円高と4日ぶり大幅反発、バブル後高値更新、TOPIXは2年1カ月ぶり高値=24日後場
24日後場の日経平均株価は前週末比638円22銭高の2万6165円59銭と4営業日ぶりに大幅反発。バブル崩壊後の高値を更新し、1991年5月10日(終値2万6274円29銭)以来29年半ぶりの高値水準となる。一方、TOPIX(東証株価指数)は同35.01ポイント高の1762.40ポイントと1月20日の年初来高値(終値1744.16ポイント)を更新し、2018年10月10日(同1763.86ポイント)以来2年1カ月ぶりの高値水準となる。
朝方は、新型コロナワクチン期待を背景に23日の米国株式が上昇した流れを受け、買いが先行した。円安・ドル高や、時間外取引の米株価指数先物高も追い風となり、日経平均株価は上げ幅を拡大し、後場序盤には2万6261円78銭(前週末比734円41銭高)まで上伸した。その後は、利益確定売りに抑えられ、上値が重くなったが、買い気も根強く、大引けにかけては底堅く推移した。
東証1部の出来高は13億9869万株、売買代金は2兆9478億円。騰落銘柄数は値上がり1639銘柄、値下がり466銘柄、変わらず73銘柄。
市場からは「海外の好材料と国内の需給要因が合わさり、さらに上へと進みそうだ。感染拡大や経済活動抑制の動きよりも好需給が優っている。循環物色が続き、なかなかゴールが見えない」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、野村<8604.T>、大和証G<8601.T>、SBI<8473.T>などの証券商品先物株が上昇。HOYA<7741.T>、オリンパス<7733.T>、テルモ<4543.T>などの精密株も高い。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、SUMCO<3436.T>、LIXILG<5938.T>などの金属製品株も堅調。住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、オリックス<8591.T>、クレセゾン<8253.T>などのその他金融株も買われた。
半面、日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>、ホクト<1379.T>などの水産農林株がさえない。
個別では、日金属<5491.T>、ケネディクス<4321.T>(監理)がストップ高となり、キャリアL<6070.T>も一時ストップ高。古河電池<6937.T>、正興電機<6653.T>、モリテック<5986.T>などの上げも目立った。半面、中広<2139.T>、手間いらず<2477.T>、じもとHD<7161.T>、シキボウ<3109.T>、ハローズ<2742.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が上昇した。
(写真:123RF)
提供:モーニングスター社
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